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京都の公立校
実家に戻ると、大量のドキュメンタリー番組が録画されている。
今年は仕事納めが少し早かった事もあって、今日(28日)に戻ってきたので
チラホラとチェックしていたのだが、下記は面白かった
“背伸びが、人を育てる” – 校長:荒瀬 克己 | プロフェッショナル仕事の流儀
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/071016/index.html
奇跡と呼ばれた学校―国公立大合格者30倍のひみつ
荒瀬 克己(著)

一昔前までは、京都の公立高校の評判はいいものではなかった。
国公立大学が私立大学よりもいいかどうかは別として、公立高校の進学成績の指標としては国公立大学の合格者数が使われる事が多い。
- 関西では、関東に比べて(合格難易度でみたとき)上位校は国公立大学の方が多い
- 経済的負担の少ない国公立大学の方が公立高校の進学先として馴染む
- 入試の科目数が多いので、総合的な学力という面で評価しやすい
など理由は様々だろうが 、「堀川の奇跡」と呼ばれている上記のドキュメンタリーの現場では、国公立大学への合格者を6人から180人にまで押し上げた。
私も京都大学のパラダイスと頭に名のつく学部に通っていたが、当時確かに京都の公立高校出身の京大生というのは、地元なのに数としては圧倒的に少なかった(私立では洛南が多かった気がする) 。
総合選抜制(受験生が進学先高校をえらんで受験するのではなく、試験の成績と居住地によって進学先を振り分けられる)の弊害や 、進学塾など周りに合格するためのノウハウが少ない(大阪に比べるとですが)など、環境的な要因が大きいのかと思っていた。
しかし、堀川高校で行われた改革は、そうした制度的な見直し(専門学科を開設し、優秀な生徒を集める)もさる事ながら、その中身はもっと根本的でエキサイティングな事だった。
探求学科では、生徒の「知りたい」を喚起し、それを深堀りしていく方法論(データ分析、論理の把握、構築など)を提供し、自らの研究テーマを設定し発表することまで要求する。
自分の好きな事から初めると、自分の知らない事に対するする謙虚な興味が湧いてきて、「自然に」他の教科にも 主体性を持って取り組んでいるようだ。
また、こうした「知りたい」を基礎とした教育の一番の肝は、同時に生徒に対して、「自分は何者で、何をして生きていきたいか」という簡素だが難解な問題を提起する事によって、モチベーション(=動機)を発見させるという事ではないだろうか。
勉強、特に受験勉強というのは、理不尽なものである。
「なぜ受験勉強をしなければならないのですか?」
という単純な問いに対して、私自身、生徒としても先生(塾講師や家庭教師ですが)としても納得のいく答えを聞いた事がない。一番重要なのは、生徒がその先にあるものを自分で感じ取る事だろう。あとは適切な方法論と、情報があればよい。
堀川高校の成功に対して、「専門学科を設置して偏差値の高い子供を集めたから当然」という話もあるようだが、それに応えられる教育を提供する(というより一緒に作っていくという印象だったが)のも大変な努力が必要だったとだろうし、優秀な人材を集める事自体なんの非もない。他の公立が真似できない部分もあるが、多いに参考にできるのではないか?
自分の夢を語り、自分の好きな事に邁進する高校生が増えてくれるのは「百利あって一害なし」だと思うのだが...
