判断の仕方:朝11時までメールは読むな!
題名からして、ハウツー本っぽいと思う人が多いだろう。
一言で言えば、
「決断する(判断する)」するための判断材料
をケーススタディを用いて、シンプルに分かりやすく説明している。
朝11時までメールは読むな! 「後悔しない決断」の技術 (講談社BIZ)

決断や判断を下すために必要な情報とはいったい何だろうか?
本書は極めて簡潔に、下記の 3つを説明しているのではないだろうか。
- 決断する事の性質
- 決断する側の性質
- 決断する際の方法論
まず、決断をする側の人間にはいろいろなバイアス(先入観)がある。それを認識する事から始まる。
- 結果によって決断を評価してしまうバイアス
- 継続性のバイアス(=今まで続いてきた事は今後も絶対変わらないと思ってしまう)
- 自信過剰のバイアス(=突き詰めてみると、自分の専門分野でもよく知らない事は多い)
- 人に対する評価の傾向(=対比誤差-自分にない能力を持っていると過剰評価してしまう、など)
- 道具のバイアス(=自分の使える能力だけで問題解決しようとする)
その上で、決断する事項がどういう性質のものかを見極める必要がある。
発注時など評価シートやマトリックスを使用して、目的に合った評価基準を作成する場面もあれば、実は判断の内容ではなく判断するまでに掛かった時間の方が重要な決断もある。
そして、決断を下すための方法や注意事項を状況に合わせて、説明している。
- フレームワーク(SWOT分析、3C分析など)を使った
- ワーストシナリオを作成する
- 「決断をしない」という決断
- ブレーンストーミング
- 決断する時間
フレームワークの使い方など各項目についての説明は触り程度だが、心理学とビジネススキルの組み合わせ具合が巧妙な良書だと思う。
本書の引用より
If the only tool you have is a hammer,you tend to see every problem as a nail.
もしあなたが持っている唯一の道具が金づちなら、あなたは全ての問題を釘として見るようになる- Abraham Maslow -
金づち以外のツールも持っておこう
[...] 別エントリでレビューしてるので、そちらを参照 [...]
1月の読書リスト « bit sized
1月 23, 2008 12:44 pm